海外の団体旅行では、まず、何の目的のために旅行に出掛けるかによって、目的地も変わってきます。はっきりとした目的意識を持って、メンバーが楽しめる旅行にする必要があります。旅行の目的は大きく分けて、以下の3つだと言われています。
観光目的の場合は、観光名所や景勝地、遺跡や行楽地から選んで決めます。もちろん、グルメや温泉、スポーツ体験といった目的もあります。
目的がビジネスのケースでは、出張先に適した環境や会議をしやすい行き先を選択するようにしましょう。コンベンションや何のテーマの学習にするかも重要なポイントとなります。
学習目的では、学校における修学旅行や研修旅行、語学研修などがそれに該当します。最近では、世界遺産を巡るプランに人気があります。
仲間とミーティングを行い、目的や予算が明確になったら、次は旅行会社に相談します。[旅活]では、多数の旅行会社(旅行代理店)が参加しているので、一括で見積りを依頼することも出来ます。
スムーズに進めるためにも、旅行会社に相談した方が良いでしょう。行き先や日程が決まったら、次に、食事、交通手段、宿泊先、巡る観光地などを決めます。
いずれにしても、メンバーが楽しむことが大事ですので、事前にアンケートをとるなどして、多数の希望に沿った旅行にしましょう。
海外へ団体旅行に出かけるには、前もって情報収集をしておきたいところです。海外への旅行形態は、1位が社員旅行、2位がグループ旅行、3位が家族旅行というデータがあります。4位以降に、学校研修旅行、学生合宿と次いでいます。
1位の社員旅行は、旅行の目的が明確になっている分、海外にも行きやすいようです。観光、ビジネス、学習の要素が、海外にあると見ている企業が多いのがその最たる理由です。
2位のグループ旅行では、気の知れた仲間同士だと行動範囲も広がるため、海外への出向きやすさがあります。家族旅行についても同様のことが伺えます。
1人当たりの予算については、5〜7万円が最も多く、全体の30%を占めています。次いで、〜5万円、10万円〜15万円までとなっています。
参加人数は、10人までが57%と、全体の半分以上にのぼっています。このデータからも分かるように、過去の団体旅行と比べて少人数におけるグループ旅行が増加していることが計り知れます。
詳細は以下の表1〜3をご覧ください。
1位 | グループ旅行 | 35% |
2位 | 社員旅行 | 37% |
3位 | 家族旅行 | 21% |
4位 | 学校研修旅行 | 5% |
5位 | 学生合宿 | 2% |
1位 | 〜7万円まで | 30% |
2位 | 〜5万円まで | 22% |
3位 | 〜15万円まで | 21% |
4位 | 〜10万円まで | 13% |
5位 | 〜30万円まで | 9% |
1位 | 〜10人 | 57% |
2位 | 〜20人 | 25% |
3位 | 〜30人 | 12% |
4位 | 50人以上 | 4% |
5位 | 〜50人 | 2% |
(2008年10月、当社調べ)
海外の団体旅行では、韓国、グアム、ハワイに出かけるケースが多いようです。当社の「団体旅行ナビ」の行き先ランキングでは、1位〜5位までほとんどが近場のアジアやアメリカ方面がランクインしています。
下手に国内の遠い場所に行くよりも、比較的コストがかからないので、海外に出かける団体客が多いことを示しています。また、最近では、発展が著しい中国やインドへの旅行を希望する方もいます。
この機会に、海外への渡航を考えてみるのも良いでしょう。
順位 | 人気の行き先 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 韓国 | 22% |
2位 | グアム | 18% |
3位 | ハワイ | 15% |
4位 | 台湾 | 9% |
5位 | タイ | 4% |
5位 | 香港 | 4% |
5位 | アメリカ | 4% |
海外旅行に出かける際には、国内と違って色々と必要な物もあります。そこで、旅行で海外に行った際の必需品を紹介します。
海外で日本の電気製品を使用する場合には、変換プラグが必要です。変圧器も対応できないホテルやゲストハウスもありますので、持参しておきましょう。
その他、ビデオカメラやデジカメを持っていく際には、換えの充電器をバッグに入れておくことをオススメします。メディアが現地で調達できない場合もあるので、しっかり準備しておきましょう。
また、欧米ではクレジットカードでの支払いが一般的です。通常、クレジットカードでホテルの宿泊代金やレンタカーの料金を支払うことができます。カードが無いために、宿泊出来ないケースも稀にあるので、念のため、持参しておきましょう。安全性の面でも、1枚持っていて問題はありません。
海外に行くと、旅行先の現地で病気になることも考えられます。特に長期間、海外で過ごす場合には、海外旅行の保険には加入しておいた方が望ましいでしょう。
保険には、海外旅行傷害保険、カード付帯保険、生命保険などの種類があります。短期間の旅行であっても、万が一に備えて、海外旅行傷害保険の加入はしておいた方が良さそうです。
海外旅行損害保険への加入は、日本国内の保険会社や旅行会社で手配してもらえます。もちろん、インターネットからの加入も可能です。
カード付帯保険は、クレジットカードと保険サービスが同時に利用できる便利な保険です。保険サービスには、治療費の補償限度額を上げられたり、病気に対する補償があったりするので、1枚あれば重宝すると思います。特に、長期間の団体旅行のケースには、加入した方が良いでしょう。
生命保険は、万が一、入院した場合にも入院費用がおりるのがメリットです。海外の治療機関では、治療費が高額なケースが大半です。持病がある場合などは、自分の体調と相談して、保険に入るかどうか決めましょう。
また、現地でのストレスや免疫の低下を考えると、海外で病気にかからないとも限りません。心配な方は、海外で蔓延している病気、感染症の予防接種を受けた方が無難でしょう。